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ロゼッタ作品公募2023/2024
「Notation:Mutation | 変異するノーテーション 」

 

選考結果速報

57作品の応募を受け、以下の7作品を採用しました。

  • Max Wanderman / Erosion Study
  • Francesc Llompart / No Time Too Loose
  • Milan Guštar / Attraction for Four
  • Daria Baiocchi / Open
  • 矢野かおる / 「訥」
  • John Franek / Sorry!Sorry!Sorry!Sorry!
  • M.A. Tiesenga / shape(dream)

上記7作品は、2024/5/12 京都市立芸術大学 多目的ギャラリーにて初演を行います。演奏会の詳細などは近日発表予定です。


新しい視点を持った音楽作品の演奏と、音楽公演のあり方の更新に取り組むロゼッタは、2024年5月に京都市内にて行われる公演に向けて、作品を公募します。
またゲストコンポーザーとして塩見允枝子氏、寺内大輔氏に新作を委嘱するとともに、共同パフォーマーとして野営地をお招きし、ともに公演を作り上げます。

*演奏会日程:5月12日(日)14時開演予定、会場:京都市立芸術大学


募集テーマ 「Notation:Mutation | 変異するノーテーション 」

西洋音楽においては、長らく五線譜が主なノーテーションとして用いられてきましたが、近現代においては、動作を記録したタブラチュアのような楽譜や、定量的もしくは概念的な図形楽譜、そのほか紙以外のメディアに記録されるビデオ・ノーテーションなど、多様な手法が存在しています。
ノーテーションによって記された楽譜は、創作された音楽を記録し、伝達する技法としてのみではなく、創作を展開するためのメディアとしても機能しています。

1960年代から展開されたFluxusの活動では、テキストを中心とした指示書的スコアが積極的に用いられ、中心的メンバーに音楽家が多かったにもかかわらず、現代美術の文脈で評価が進んでいます。西洋音楽にとっては、突然変異(Mutation)のようなものだったのかもしれません。
そんな突然変異から連鎖的に広まっていったFluxusのようなインパクトを、「ノーテーション」という視点から再度巻き起こすことを期待し、このテーマを設定しました。



-公募における選考のポイント
1. ノーテーションという技法を用いた創造的な作品であること。
2. ロゼッタ・野営地によって上演、もしくは展示することが可能な作品であること

記譜されている(スコアになっている)作品であれば、音楽作品であるかどうかは問いません。
なお公演会場は、ステージのないフラットな会場を予定していますが、ロビーや公共スペースでの演奏・展示など、一般的な演奏会の枠組みとは合致しないアイデアを持った作品の応募も歓迎します。


募集条件

1. 楽器編成
以下の各楽器群最低二種類を含む編成。同じ楽器のデュオは応募できません。

  • マンドリン奏者 2名まで(うち1名のみマンドラ、マンドチェロも可)
  • クラシックギター奏者 1名 (フォークギター、エレキギターも対応可)
  • サクソフォン奏者 1名(ソプラノ、アルト、テナー)
  • クラリネット奏者 1名(B管、A管、バス)
  • 左手ピアノ奏者 2名* (一名は両手での演奏ができますが、左手ピアノを含めた作品しか受け付けていません。三手連弾(左手+両手による演奏)、左手2名による連弾は応募可能です。)
  • 声楽(バスバリトン、メゾソプラノ)各1名
  • 打楽器奏者 1名 (使用可能楽器に関しては注意点をお読みください)
  • 身体パフォーマー 5名程度まで (対応できるパフォーマンスに関しては注意点をお読みください)

演奏者や編成に関する注意点

  • マンドリン属に関しては、トレモロ、ピッキング奏法を明確に記してください。マンドリンとマンドラなど、マンドリン属の楽器同士によるデュオ作品は応募いただけません。必ず他の種類の楽器と組み合わせてください。
  • クラシックギターに関して特に大きな制限はありません。エレキギターを使用する場合、エフェクターはマルチエフェクター1台が使用可能ですが、複雑な操作が必要な場合は対応可能かコンタクトフォームにてお問い合わせください。
  • 左手ピアノの内部奏法、プリペアドには対応できない可能性があります。鍵盤演奏での代替案を依頼する場合があります。
    また左手ピアノ作品を募集しているため、両手によるピアノの演奏は、左手ピアノを含んだ三手連弾、もしくは左手ピアノ2名による二手連弾のみ対応可能です。ただしピアノの連弾作品の応募はできません。必ずほかの楽器も含めた編成としててください。
  • 打楽器の使用については、楽器の準備を含め、奏者が対応できるかの可否について、コンタクトフォームより事前に確認をお願いします。演奏者が指示通りの楽器を用意することが難しい場合は、応募者に楽器を用意していただくか、代替楽器の使用を検討していただく可能性があります。
  • 声楽(歌唱)にテキストを使用する場合は、以下のいずれかの条件に従ってください。
    ①日本語、もしくは日本語からの翻訳テキスト(英、独、伊、仏。その他の言語については、発音記号を記載するなどすれば可能)。どちらの場合もパブリック・ドメインの作品(作者の死後70年が経過しているなど、日本国内において著作権が消滅している作品等)であること。
    ②応募者によって作成されたテキスト(日、英、独、伊、仏。その他の言語については、発音記号を記載するなどすれば可能)や、言語的でない表現方法の指定。応募者以外によるオリジナルのテキストを使用する場合、必ず作者に応募と使用の許諾を取ること。
  • 身体パフォーマーに発話の指示を用いる場合、著作権に関しては声楽と同様の条件に従ってください。メンバーは全員が日本語を第一言語としており、英語、独語、仏語はある程度のレベルで発話できるメンバーがいます。
    パフォーマーは、高い技能を必要としない簡易な身体表現、楽器演奏、歌唱、発声、その他あらゆるパフォーマンスに対応できます。
    身体パフォーマーについて疑問・質問等がある場合はコンタクトフォームより事前に確認をお願いします。
  • 電子音、テープ、音響装置の使用について
    ①発話用のハンドマイクを用いた拡声や、事前に録音・制作された音源の再生(2chのステレオトもしくはモノラルの音源に限る)には対応できます。
    ②楽器の拡声には対応できません。(エレキギターを除く)
    ③上記のほか、一人で持ち運びが可能な、スピーカーと再生装置が一体となった音響機器(スマートフォン、ラジカセなど)を用いて音源を再生する手法にも対応できます。この場合、操作は身体パフォーマーが行います。
    ④ライブ・エレクトロニクスなど、専門的な操作や設定が必要な音響装置の使用には対応できません

    2. 応募に関するルール

  • 演奏時間:15分程度まで(作品の長短は選考に関係しません)
  • 締切: 2024年1月31日
  • 参加費・年齢制限:無し
  • 既に公表されている作品は応募できません。
  • 記譜の方法は問いません。言語によるインストラクション、五線譜、映像、サウンド、グラフィックなど、どのような方法でもかまいませんし、複数の方法を組み合わせてもかまいません。言語による解説や指示*には必ず日本語か英語(もしくは両方併記)を用いてください。(*五線譜中のイタリア語など、音楽用語として一般的なものは使用できます。)
  • 一人につき一作品まで応募できます。
  • 選考結果は2024年3月1日までに本ウェブサイト上で発表します
  • 5-10作品程度を目安に採用予定です。
  • 応募者に対して金銭的報酬はありません。
  • 著作権は作品を制作した応募者に帰属しますが、初演はロゼッタが行うことに合意し、演奏権は初演までロゼッタに移譲することとします。
  • リハーサルは、日本の関西地方(主に京都)で行われます。遠隔地にお住まいのかたは録音・録画のやりとり、オンラインミーティングなどでリハーサル内容をご確認いただきます。
  • 採用者のかたを、初演にご招待します。(交通費・滞在費は支給されません。)来場が難しい場合、初演の録音を差しあげます。
  • 選考委員: 塩見允枝子(アーティスト・作曲家)、寺内大輔(作曲家・即興演奏家)、野営地メンバー、 ロゼッタメンバー

応募方法

最下部の応募フォームでのみ受け付けます。(郵送等では受け付けておりません)
必要事項を記載のうえ、応募してください。
応募には以下のファイルが必要です。

・楽譜PDFファイル

10MB以下にしてください。
ファイル名は、半角英数字で作品名_応募者名字.pdf としてください。
良い例) 「Chaconne_Bach.pdf」
悪い例) 「シャコンヌ_バッハ.PDF」
*ファイル名に全角、日本語を使わないでください

・ビデオによるノーテーションの場合
YouTube か Vimeo に事前にアップロードして、そのリンクを記載したPDFファイルを楽譜ファイルとしてフォーム上で添付してください。
(公開範囲を限定公開にするなど、誰でも見られる状態にしないよう気をつけてください)

・10MBに収まらないグラフィックを用いた楽譜や、音声を使ったファイルに関しては Google Driveなど、閲覧期間に制限のないサイトにアップロードし、共有リンクを記載したPDFファイルを楽譜ファイルとしてフォーム上で添付してください。

ファイル共有に関して問題がある場合や、質問がある場合は、事前に コンタクトフォームよりご連絡ください。


応募は締め切りました