3/25開催の「エンカウンター」(←公演詳細はリンクから)
公演に先立ち行った、奏者に対する特別インタビューと、作曲家のプロフィールを公開中です。
第1回 柴田高明
第2回 日下部任良
第3回 佐古季暢子
第4回 有馬圭亮
公募作曲家プロフィール
Synthetics 3 – Shifting
for saxophone and clarinet
by Christian Ferlaino (Italy / Germany)
Tadayoshi KUSAKABE (sax.), Naoko UEDOU (cla.)
クリスチャン・フェルライノは、イタリア生まれのサクソフォン奏者、即興演奏家、作曲家、民族音楽学者。1981年生まれ。現在ベルリンを拠点に活動している。民族音楽学者として、南イタリアのカラブリア地方の音楽を中心に研究し、その成果は彼の音楽の作曲・演奏両面にインスピレーションを与えている。バグパイパーとして中央カラブリアの伝統音楽を演奏、サックス奏者としては即興音楽を専門とし、作曲家としてはジャズと現代音楽のアンサンブルのために作曲を行い、その音楽は世界各地で演奏・放送されている。
Orugananda
for clarinet, mandolin and left hand piano
by Aurès Moussong (Mexico-Hungry)
Takaaki SHIBATA (mand.), Naoko UEDOU (cla.), Keisuke ARIMA (pf.)
アウレス・ムソングは、メキシコシティ出身。スペインの作曲家であるJosé Luis Castilloに師事し、2012年に作曲の学士号を取得。2019年には、ブダペストのリスト音楽院に入学し、作曲の修士号を取得。その後、ベルリン芸術大学でMarc Sabatに師事。2021年には、Ibermusicas作曲コンクールにメキシコ代表として参加し、優勝。2022年には中国浙江音楽学院が開催した作曲コンクールで2位を獲得。現在はフランスのストラスブール音楽院で、作曲のポスト・グラデュエート・プログラムに在籍し、Daniel D’Adamoに師事。彼は、旅行やノマド的生活を創造の養分として、多様な影響を取り入れた音楽作品を制作している。
Transcendental Strains V
for saxophone and guitar
by Desmond Clarke (United Kingdom)
Tadayoshi KUSAKABE (sax.), Kosuke HASHIZUME (gt.)
デズモンド・クラークは、イギリス北部を拠点とする作曲家、演奏家、ビジュアルアーティスト。1989年生まれ。ヨーク大学で作曲の博士号を取得。英国をはじめ、ヨーロッパや北アメリカで広く作品が上演・展示されている。微視的・巨視的なスケールでの原子的・生成的プロセスとその結果的形式の関係を解きほぐす多様な実践を行っている。これまでにArditti Quartet、Ensemble Intercontemporain、Cikada、Philharmonia Orchestraなどのアンサンブルなどと共同。主宰するosc〜などのグループで即興演奏を行う。オーボエ奏者として、Rarescale、Opera dei Lumi、Scarborough Symphony Orchestra、Chimera Ensembleなどと共演。
Uguisu Variations
for guitar, clarinet and piano left hand
by Tomas Friberg (Sweden)
Naoko UEDOU (cla.), Masahiro NISHIDA (gt.), Keisuke ARIMA (pf.)
トーマス・フリーベリは、スウェーデンのストックホルム在住の作曲家。1962年生まれ。エベルハルト・アイゼルに師事し、ストックホルム王立音楽院でダニエル・ベルツに学んだ。その後、ルイ・アンドリーセン、トリスタン・ミュライ、ブライアン・ファーニホウなどに師事しながら、様々な夏期コースや音楽祭に参加している。現在は、日本の福岡に滞在し、日本語と文化を学んでいる。
5000 Miles Apart
for clarinet, guitar and piano
by Gavin Sol Goodrich (USA)
Naoko UEDOU (cla.), Masahiro NISHIDA (gt.), Keisuke ARIMA (pf.)
ギャヴィン・グッドリッチは、ワシントン州とニューヨークを拠点とする作曲家、ピアニスト。純粋数学、ヴィパッサナー瞑想、視覚芸術を統合した作品を制作している。これまでEkmeles、International Contemporary Ensemble、Vibraphone Project Incなど多数の委嘱を受けている。アラスカの漁村に生まれ育ち、YouTubeでピアノや作曲を独学。その後奨学金を得てコロンビア大学を優秀な成績で卒業。現在、フルブライト・グラントを得てスペインのガリシアに滞在中。彼は教育にも情熱を持っており、ガリシアの高校で英語、倫理的価値観、音楽を教えている。趣味は高次元のルービックキューブで、4次元と5次元のパズルを解くことで国際的にランクされている。
Rain Smell (While I’m elsewhere)
for 2 mandolins, 2 guitars, saxophone, clarinet, piano
by Kory Reeder (USA)
Takaaki Shibata, Kyoko SAKO (mnd.), Kosuke HASHIZUME, Masahiro NISHIDA (gt.), Tadayoshi KUSAKABE (sax.) Keisuke ARIMA (pf.)
コーリー・リーダーは、ネブラスカ州出身、テキサス州在住の作曲家、パフォーマー。ネブラスカ大学カーニー校で作曲の学士号を、ボーリング・グリーン州立大学で作曲の修士号を取得し、現在はノーステキサス大学で博士課程に在籍しながら教鞭を執っている。客観性、場所、即時性、状況、相互作用のアイデアを探求し、視覚芸術、自然、天文学、歴史からインスピレーションを得て、その構造的、哲学的要素を音楽形式に翻訳する。彼の音楽は、Another Timbre、Edition Wandelweiser Records、Sawyer Editions、NCTMMRN、Petrichor Recordsなどからリリースされ、北アメリカ、南アメリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパのコンサートやフェスティバルで頻繁に演奏されている。また、オペラ、劇場、ダンスプログラムとの共同作業も頻繁に行っている。近年は新進アーティストの現代的で実験的な即興音楽を専門的に紹介するレーベル Sawyer Editionsを運営。また、数々のアーティスト・イン・レジデンスに参加した経験を持つ。